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【MCIリバーター 軽度認知障害回復奮闘記】講演会に行く途中で道に迷い徘徊… さりげなく声をかけてくれた女性に救われた (1/2ページ)

 2015年10月、NPO法人「認知症予防ネット神戸」の依頼で「ボケてたまるか!認知症早期治療に取り組んで」という講演に行った。人前で話すことで自分の頭を整理できる。脳トレにもなるか。なのでこのような依頼はできるだけ受ける。

 新幹線で東京から新大阪まで行き、在来線に乗り換えてJR住吉駅。そこから徒歩5分の会場「コープこうべ生活文化センターホール」へ。せっかちなぼくは予定より40分以上も前に住吉駅に着いた。駅まで迎えにくると言ってもらったが、辞退、目的地までぶらぶら歩くことにした。

 手元のアイパッドには駅から目的地までの地図もある。ところが、駅近のはずが5分以上歩いてもそれらしき建物はない。途中で地図を見直す。どうも逆方向に歩いていたらしかった。線路を挟んでホールとは反対方向の駅出口を出ていたのだ。

 駅まで戻った。通路を渡って正しい出口から目的地を目指した(つもりだった)。しかし、そこでまた道を間違えた。何度か同じ道を行ったり来たり。この風景は前にも見たゾ。「あれえ?」。アタマの中、真っ白! パニック状態になった。自分がどこにいるのかさえわからない。

 時計を見る。20分以上も「徘徊(はいかい)」していた。講演の時間に遅れてしまう。不安と焦りで途方にくれた。

 横断歩道の真ん中で立ち尽くす。誰かに道を聞けばよかったのに、地図があるからと過信した。加えて見知らぬ人を呼びとめることが恥ずかしかったのが災いした。

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