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【パリッコの「酒飲み12カ月」】不要不急の外出自粛。おこもり花見、雪見酒 (1/2ページ)

 2020年3月27日金曜日。東京都の緊急記者会見で都知事が「週末の不要不急の外出自粛」を呼びかけた。昨今猛威を奮っているコロナウィルスの爆発的患者急増(専門用語で「オーバーシュート」というらしい)を懸念してのこと。もちろん、その2日間が過ぎたら、はい外出OK! とはいくわけもないけれど、とにかく自分の周囲を見渡す限り、こりゃあただごとではないぞと多くの人々が危機感を抱き、とにかくまずその週末は家にこもって過ごすムードになっていた。

 もちろん自分も例外ではない。恥ずかしい話、数週間前まではもっと楽観的に考えてしまっていたが、今はとにかく家にいて、むやみに外出しないのが自分のできることであると思っていて、その後週が明けたからといって自粛の姿勢は崩していない。

 ただし! そんな状況だからといって、日々のささやかな楽しみや幸せ、つまり、酒! 酒までを自粛する必要はないだろう。自宅で飲むぶんにはさ。

 というわけでこれは、もはやいつだったか思い出せないくらぶりに家に引きこもって過ごした、週末の記録。

■3月28日土曜日

8:30。起床し、家族で朝食を食べる。妻が焼いてくれた鮭をおかずに、ピンポン玉ほどの白米を。老人のような量だが、近ごろ朝食は本当にこのくらいでちょうどよくなってきた。その後、公園にも行けず元気がありあまっている様子の娘とひとしきり遊ぶ。

13:00。そろそろ飲みはじめることにする。つまみに、中途半端に余っていたキャベツのうちの半分くらいを炒める。味つけは、自分のなかで再評価の波がきている「アジシオ」と、香りづけに醤油少々。それだけでは物足りないので、目玉焼きを2つばかり作る。キャベツ炒めで使ったフライパンを洗わずにそのまま利用したら焦げついて不恰好になってしまったけど、それもまた味。

 酒は、タカラ「焼酎ハイボール」の、出たばかりの限定「強烈パインサイダー割り」。最近このシリーズの新しいの、出すぎてもはやどれがどれだかわからなくなってきた。居酒屋でおすすめの日本酒を飲み「うまい!」なんて言うんだけど、ちゃんと味を覚えていられないもんで、すぐにどういう酒だったか忘れてしまう、あの感覚に近いかもしれない。が、パインはまだわかりやすいほうか。うまい。

 つまみを平らげたところで、キャベツがやたらと美味しく感じ、残りも全部炒めてしまうことにする。豚バラ肉も少し加え、お気に入りのメーカー「トキハソース」の焼きそばソースで味つけ。酒が進むことこの上ない。

 窓の外は、普段ならば絶対に出かけていたであろう爽やかな晴れ模様。窓の目の前とはいかないけれど、ちょっと先に満開の桜の木が見え、まぁ、これも花見と言えなくもないのかなと思う。今年ならではの花見。

15:30。いつの間にか居間の床で、娘と一緒に眠ってしまっていたようだ。起き抜けにまたチューハイを作り、以降、夕方までちびりちびりと飲み続ける。

 外を見ると、さっきまでの気持ちの良い天気が嘘だったかのように薄暗い。そういえば明日は雪が降るかもしれないなんて天気予報で言っていたが、どうなるんだろうか。

18:00。夕食は焼肉。妻が買っておいてくれていた肉をカセットボンベ式グリル「やきまる」で。焼肉とはいっても、牛のロース肉と豚トロそれぞれ1パックずつを焼く簡素なものだ。あとは冷蔵庫にあったキノコや野菜などをてきとうに。大満足。

 自分が娘と風呂に入って妻が寝かしつけるというルーティーンを終え、未練がましくちびちびやっているうちに眠くなり、23時ごろ就寝。