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【マンガ探偵局がゆく】マンガ同人誌に歴史あり? 昭和の肉筆回覧誌から現代のカラー印刷まで (1/2ページ)

 新型コロナの影響で、マンガファンのお祭り「コミックマーケット」も中止に。残念だが、今回はマンガ同人誌に関する調査依頼だ。

 「2年前から大学のサークルでマンガの同人誌をつくっています。調べて欲しいのはマンガの同人誌ってどのくらい前からあったのかということです。昔は印刷じゃなかった、という話も聞いたのですけど本当ですか。印刷しないとたくさんの人に見てもらえないと思うんですけど」(20歳・学生)

 カラー印刷の同人誌が当たり前の現代では、印刷されていないマンガ同人誌があったことを想像できないのも無理はない。

 詩や短歌、小説の同人誌が明治時代から数多くつくられていたのに対して、マンガ同人誌の歴史は戦後になってから本格的に始まる。有名なのは、高校生だった石ノ森章太郎らがつくった東日本漫画研究会の会誌「墨汁一滴」や、松本零士や高井研一郎らが結成した九州漫画研究会の「九州漫画展」、藤子・F・不二雄と藤子不二雄(A)がつくった雑誌形式の「少太陽」など。これらはいずれも手描き原稿をそのまま綴じて、会員やその友人の間で回し読みされたことから肉筆回覧同人誌と呼ばれた。

 貴重な一点ものだが、川崎市藤子・F・不二雄ミュージアムには「少太陽」が展示されているので、ぜひ見てほしい。

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