記事詳細

【BOOK】官能小説のツボは「どんな女とヤリたいか」 想像力かきたてる一見かけ離れたタイトル 末廣圭さん『筆いじめ』 (1/3ページ)

 妄想ほどステキなものはない。官能小説の主人公になったつもりで、次々と美女をイカせてゆく悦びといったら…。約20年間約1000人もの女の淫らな姿を書いてきた末廣圭さん。エロい想像力をかきたたせる「筆」さばきを、とくとご覧あれ!(文・南勇樹 写真・渡辺照明)

 --官能小説のツボは

 「結局、どんな女とヤリたいか、でしょうね(笑)。主人公(の男)の人間像を決めたら、自分がそこに入り込んでゆく。まぁ、『分身』みたいなもんですな。私は、これまでに官能小説を200冊以上書いてきた。1作に4、5人の女が登場するから、約1000人の違うタイプの女を書いてきたことになりますかね」

 --ネット上では過激な映像があふれているが

 「官能小説は(自分勝手に)妄想を膨らませられるところが、いいんだと思う。だから私は、(『セックス』などの)即物的な言葉や表現はあえて使わないようにしているんです。タイトルも自分で決めますが、『人妻』『女教師』などといったありがちなものはつけません。一見、官能とはかけ離れている方が、想像力をかきたてるでしょ。私は取材もしません。ほとんどは頭の中で書いています」

 --本作は、書道教室の先生が主人公

 「日本の伝統や文化を題材にした一連のシリーズなんですよ。書道教室の先生だから『筆いじめ』。妄想できるでしょう。簡潔でインパクトがあるタイトルがいいんです。惜しむらくは、タイトルの『筆』は毛書体にして、(書道だから)縦書きにするまで凝ればよかったかな」

関連ニュース