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【ぴいぷる】僧侶・大愚元勝「会社の肩書きを捨てられない自分がいませんか」 珠玉の言葉詰まった初著作「苦しみの手放し方」 (1/3ページ)

 ■フォロワー数21万超 YouTube相談

 室町時代創建、「福厳寺」(ふくごんじ)=愛知県小牧市=の31代住職。国内外から寄せられた悩みに仏教の視点から応えるYouTubeの「大愚和尚の一問一答」が、フォロワー数21万を超える人気ぶりだ。

 「平家物語の冒頭にも引用される『諸行無常』は、この世の現象は常に変化しているという仏教用語。すべてが移り変わるので、いま抱えている苦しみも必ず終息に向かいます。希望と可能性のある言葉だと思います」

 多くの相談を受けるうち、人々の苦しみには共通パターンがいくつかあることに気がついた。

 「動画配信サービスの利点は、相談者がすでに配信された動画から自身に応用できる『答』を見つけられることです」

 いろいろな悩みに対して、「もっと楽に生きるための知恵」を綴ったのが、初の著作「苦しみの手放し方」(ダイヤモンド社)だ。「苦手な人も、嫌いな人も、会いたくない人も、自分を成長させてくれる『人生の師』」「本当の友達は、孤独の中からつくられる」…など珠玉の言葉が並ぶ。

 「お釈迦様は学びの場で人々が苦しみから解放される方法を説きました。仏教がそのような教えだと知らずに、人知れず苦しんでいる人もいます。私の役割は、苦しみの手放し方をもっと積極的に伝えるべきではないかと思っています」

 3歳でお経を習い、5歳で葬儀や法事の場に行き、10歳で僧籍を取得したものの、「お寺の子」という重圧に反発していた。高校卒業後は、寺から出るつもりだった。

 「小牧市と提携していた米国・オハイオ大学から派遣されたミラー先生に『坊さんにだけはなりたくない』とコボしたら、『やりたいことがないなら、1回きちんとお坊さんの勉強をしてみたら』とアドバイスされて…」

 しかし、進学した駒澤大学では周りに流され、遊びほうけていた。

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