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【江口まゆみ 酔っぱライターのお酒見聞録】女性が支持!白ワインを思わせるフルーティさ 栃木県「仙禽」 (2/2ページ)

 だが順調かと思われたスタートも、11年の東日本大震災でいったんストップする。蔵が倒壊し、6000本の酒が割れるという被害に遭ったのだ。その時、立ち止まって考えたのは水のことだった。酒はタンク1本つくるのにその30倍の水を使う。それほど水の影響は大きい。仙禽の仕込み水は軟水で、アルコールが出にくい。女性的でだらしない酒になりがちなところ、無理やりアルコールを上げて酸味を出していた。だが水に逆らわずにつくってみたらどうだろう? それが、仕込み水と同じ水の田んぼで米を作るドメーヌ化(耕作・醸造の一体化)へつながっていく。

 ■江口まゆみ 酔っぱライター。世界中の知られざる地酒を飲み歩き、国内でも日本酒、焼酎、ビール、ワイン、ウイスキーのつくり手を訪ねる旅を続ける。大人気のラブコメ漫画『酒と恋には酔って然るべき』(秋田書店)の原案を担当。

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