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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】インプラントに対する社会的評価の“ゆがみ”を正す 東京歯科大学口腔インプラント学講座主任教授・矢島安朝さん (2/2ページ)

 「インプラント治療など、歯科領域での訴訟が起きたとき、裁判所に出向き、裁判官や弁護士の前で鑑定をするんです。法廷に円卓が置かれ、その症例の争点について全員で同じ資料を見ながら解説し、質問に答えていく。一貫して中立の立場で意見を述べる役割です」

 こうした仕事を引き受ける背景には、インプラント治療に対する社会的評価の適正化という、矢島教授の究極の目標がある。

 「インプラントは夢の治療でもなければ、悪徳療法でもない。適正な目的を設定し、適正な医療費で適正な治療を行えば、患者満足は充足する。そのどこかに歪みがあるからトラブルが起きる。歪みをなくし、正しいインプラント治療を広く知ってもらうことが不可欠。これを何としてもやり遂げたい」

 国民の健康寿命の向上に歯科から何ができるのか-を考え、実践する矢島教授。忙しい毎日は、まだしばらく続きそうだ。(長田昭二) 

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