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【マンガ探偵局がゆく】キャラクター商品はいつから? 元祖は大正時代の「正チャンの冒険」 (1/2ページ)

 今年は藤子・F・不二雄の「ドラえもん」の連載が始まって50年。映画「大長編ドラえもん」シリーズの誕生からも40年。世界中から愛されるキャラクターのアニバーサリー・イヤーに敬意を評して、こんな調査依頼をとりあげてみた。

 「物心着いた頃から『ドラえもん』の大ファンです。先日も某ハンバーガーチェーンでもらえるドラえもんグッズをすべてゲットしたばかり。もちろん子どものためじゃなく、自分のためです。ところで、『ドラえもん』のようにキャラクター商品になるマンガっていつごろからあるんでしょうか?」(50歳・ドラえもんパパ)

 調査してみると、最初にキャラクター商品になったマンガの登場は、なんと大正時代にまでさかのぼる。大正12(1923)年1月25日発行の週刊写真雑誌「アサヒグラフ」創刊号から連載された織田小星・作、東風・画の「正チャンの冒険」がそれだ。

 作者の織田小星は京都大学を出て日銀に入社。ヨーロッパ赴任の折に現地の子ども文化に触れ、日本でも同じようなものをつくりたいと友人の児童文学者・巌谷小波に相談した。巌谷の紹介で朝日新聞社に入り、「アサヒグラフ」の子どものページを担当した。東風は、のちに講談社の雑誌「少年倶楽部」などで緻密なペン画の挿絵を描いて人気を集める樺島勝一の別名だ。

 正チャンという少年と相棒のリスが、さまざまな冒険をするという短編連載形式で、場面説明の文章と吹き出しがつくスタイルが独特だった。ベルギーのマンガ家・エルジェの「タンタンの冒険」に似ていると思われそうだが、正チャンのほうが6年早い。

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