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【産業医シンコ先生に聞く テレワークに潜む危機】在宅勤務で増える「布団の中でズルズル作業」 生活リズム崩し体力低下、通勤不能な事態にも (1/2ページ)

 新型コロナウイルス感染症に伴う緊急事態宣言で、テレワーク(在宅勤務)に切り替える企業が続出している。「最近、テレワーク中の社員と面談していると、布団の中でズルズルと仕事をしている人がちらほら見られます」と産業医、シンコ先生(矢島新子)は衝撃の事実を明かす。

 「布団組の人は家で居場所がないとのことですが、ダラダラと過ごすと生活のリズムを崩し、体力も低下します。運動する機会がなく自宅での滞在が続くと、通勤する体力、気力がなくなるリスクがあります」と、今後を懸念する。

 1日のテレワークを終えて、ふとスマートフォンの歩数計を見ると、200~300歩しか歩いていなかった…。

 自宅に仕事を持ち込んだ結果、ちまたにはこんな人が急増している。

 「産業医としてメンタルで休職中の人の面談・指導をするにあたって、復帰を目指す該当社員の方にお願いするのは、生活記録表と通勤訓練の2つです」

 生活記録表は何時に起きて、何時に寝る。食事は何時に取ったかなどを時間ごとに記録してもらい、規則的な生活リズムをつくる狙いがある。通勤訓練は休職明けにいきなり、満員電車に乗ってしまうと、対応ができない可能性があり、徐々に通勤に耐えうる体力を戻してくい訓練だ。

 「今回、在宅勤務で運動不足の人が増えると、普通の社員にもこの2つのことをお願いする事態になるかもしれませんね」(シンコ先生)

 ただ、運動をするにしてもスポーツジムは感染の恐れが高くなる「3つの密」に近い要素がある。定期的に通っていた人でも、新型コロナ感染を予防するためには、ジムは避けたい。ストレス解消に、せめてサウナや日帰り温泉に行きたくなるが、これらもしばらくは利用を控えてほしい。

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