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【産業医シンコ先生に聞く テレワークに潜む危機】在宅勤務で増える「布団の中でズルズル作業」 生活リズム崩し体力低下、通勤不能な事態にも (2/2ページ)

 ならば、ゴルフやテニスはどうか。だが、こうした屋外スポーツでも、人と一緒にするという点や施設に移動するというリスクを考えれば感染の可能性はゼロではない。

 自宅にこもり、日光に当たらないとセロトニン(神経伝達物質)が減少する。セロトニンが不足すると、睡眠障害やストレス障害、さらにうつになる可能性がある。また、セロトニンの欠乏は、高齢者なら筋力が落ちて歩けなくなり、認知症になる恐れもあるそうだ。

 体力を維持する方法が限りなく少なくなっているいま、「とにかく、人混みを避けて外に出るのが一番いい」と、シンコ先生は次のようなポイントを挙げる。

 □車やバイク、自転車を使っていた人は意識して徒歩に切り替える。

 □スーパーには徒歩で行き、レジ前に客が密集していたら、無理せず次回に改める。

 「私もテレワークで産業医の仕事をする機会が増えています。ですので、時間を見つけて散歩に出たり、自宅にいるときはストレッチを心がけています」

 たとえば、ゴールデンウイーク明けに、久々に通勤してみたら、それだけで息切れとなり、仕事に支障が出るケースも予想される。地味だが、日ごろのちょっとしたウオーキングなどが、社員も会社も救うことになりそうだ。(佐々木正志郎)

 ■矢島新子(やじま・しんこ) 産業医。山野美容芸術短期大客員教授、ドクターズヘルスケア産業医事務所代表。パリ第一大学(ソルボンヌ)大学院、東京医科歯科大学大学院博士課程修了。医学博士。著書に「ハイスペック女子の憂鬱」ほか。

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