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【マンガ探偵局がゆく】「クレヨンしんちゃん」のモデルがいた!? 臼井儀人のデビュー作「だらくやストア物語」 (1/2ページ)

 緊急事態宣言の発令などでストレスのたまる毎日。今回はこんな依頼を取り上げる。

 「学校が休みで退屈している子どものためにパート仲間から『クレヨンしんちゃん』のアニメDVDを借りてきたら、在宅勤務中のダンナが夢中に。“仕事したら”と文句を言ったら逆ギレして“これが臼井儀人のデビュー作にして絶筆とキミは知っておるのか”などと意味不明なことを言い出す始末。言い返せないのがシャクです。なにか旦那の知らないしんちゃんのヒ・ミ・ツはありませんか? 調査をお願いします」(36歳・パート)

 海外では新型コロナウイルス対策で在宅勤務中の男性による家庭内暴力が多発しているのだとか。探偵局としても依頼人の家庭の平穏を乱したくはない。幸い、調査結果は双方に花を持たせるものだった。

 『クレヨンしんちゃん』の作者・臼井儀人が、連載中の2009年9月11日に登山中の事故で亡くなったのはご存じのとおり。一方で、ダンナさんが言う臼井儀人のデビュー作という表現にも当たっているような当たっていないところがあるのだ。

 臼井儀人は、1987年に双葉社に持ち込んだ原稿が「Weekly漫画アクション」新人賞佳作を受賞してデビュー。受賞作がそのまま連載化されたのが「だらくやストア物語」だ。全国チェーンの大型総合スーパー「だらくやストア」を舞台にしたショートギャグマンガで、特定の主人公はいないが、だらくやストア各売り場の個性的な店員たちが毎回ズッコケパフォーマンスを繰り広げるという内容。デビュー前の臼井がアルバイトや広告デザイナーとしてスーパー業界に関わっていたことがベースだが、独特のギャグセンスは、早くも本作で全開になっている。

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