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【松浦達也 肉道場入門!】持ち帰ってこそ真価発揮!海苔を効果的に使ったスパイシーな海苔弁 「初台スパイス食堂 和魂印才たんどーる」 (1/2ページ)

★打倒!コロナ編

 ミシュランの三ツ星は「そのために旅行する価値がある卓越した料理」に与えられてきた。だが時代は変わった。

 いまもっとも求められているのは「持ち帰ってこそ価値を発揮する卓越した料理」だ。

 東京・初台にある「初台スパイス食堂 和魂印才たんどーる」。「和魂印才」を掲げ、梅干しや昆布などの和素材とインドのスパイス料理を巧みに組み合わせ、カレー界の好事家を虜にしてきた。

 水~金曜のテイクアウトメニューに加えて、土曜日だけの限定で店頭では食べることのかなわない、新たな味を作り出した。

 それが「海苔弁」である。なじみ深い名前だからといって侮るなかれ。僕の知る限り、古今東西、これほど海苔が効果的に使われた海苔弁はなかった。しかも肉肉しい。

 雑穀ごはんを全面に敷いたところに四つ切の海苔を2枚乗せ、看板メニューのひとつ「鶏ひき肉とナンコツのキーマカレー」をかける。

 そこにスパイスで風味を加えた具--アジョワン風味の炒り卵に、クミンが香る青菜のスパイスオイル和えが彩りを添え、つけ合わせが加わる。

 海苔はまず、ナンコツキーマの水分からごはんをガードする門番役を果たす。

 しかもこの門番が実に柔軟。通常の海苔弁では海苔を箸で切るのに一苦労…という場面もあるが、潤沢にカレーソースを吸った海苔はスプーンを立てれば、いともかんたんに破ることができる。

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