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【江口まゆみ 酔っぱライターのお酒見聞録】地元消費75%、ハイレベルな地酒 栃木県「開華」 (1/2ページ)

 栃木県佐野市は、関東の三大師、佐野厄除け大師の地元。また、太い青竹を足で操作しながら打った中太の縮れ麺に、アッサリとした醤油スープの佐野ラーメンは、行列必至のご当地ラーメンだ。

 ここに、栃木県最古の日本酒蔵がある。「開華」を醸す第一酒造は、1673年創業。当主の島田嘉紀社長で12代目になる。全国的な知名度は低いが、それもそのはず。県外出荷は25パーセントで、ほとんどが栃木県内で消費されているのだ。しかもその3分の2は地元の佐野がお客様という、まさに地元密着、正真正銘の地酒なのである。

 あまり全国に流通していない地酒の中には、ゆるい感じでつくっているものもあるが、開華はつくりにも酒にも気合が入っている。まず全量自家精米。そして半分は地元栃木産米を使い、酵母は栃木県酵母にこだわっている。麹はすべて放冷機を通さない自然放冷。殺菌のためオゾン発生装置を使い、搾りでは変質やカビを防止するため槽場(ふなば)を冷房し、遠心分離機を導入、瓶詰めにはパストライザー使用など、きちっとポイントを押さえた「かゆいところに手が届く」酒づくりをしているのだ。

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