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【マンガ探偵局がゆく】実は「サンデー」ではなく「マンガくん」!? “マンガ消失”の謎を追え (2/2ページ)

 変わった誌名のせいではないのだろうが、部数は振るわず、79年3月にはビッグコミックの弟分であることを明確にした「少年ビッグコミック」にリニューアル。80年にはコミックス12巻の累計で2500万部を記録した大ヒット、あだち充の「みゆき」の連載が始まったが、雑誌の知名度は上がらずに、「みゆき」へのファンレターや問い合わせの電話はサンデー編集部に集中したという。

 87年には青年誌にリニューアルされて「ヤングサンデー」に改題。ようやく部数を伸ばして週刊化もしたが、90年起きた有害図書回収騒ぎでは連載中だった遊人のエロチックギャグ「ANGEL」が槍玉に。2008年にはついに休刊。数奇な運命だったとも言える。なお「マンガくん」の古本はネットのフリマでも見つけやすいはずだ。

 ■中野晴行(なかの・はるゆき) 1954年生まれ。フリーライター。京都精華大学マンガ学部客員教授。和歌山大卒業後、銀行勤務を経て編集プロダクションを設立。1993年に『手塚治虫と路地裏のマンガたち』(筑摩書房)で単行本デビュー。『謎のマンガ家・酒井七馬伝』(同)で日本漫画家協会特別賞を受賞。著書多数。

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