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【江口まゆみ 酔っぱライターのお酒見聞録】日本酒から生まれた革新的な酒 東京都・WAKAZE (1/2ページ)

 おしゃれな飲食店が軒を連ねる東京・三軒茶屋の一角に、クラフトビールのブルワリーパブのような店がある。外から醸造用のステンレスタンクが見えるが、日本酒の酒林と菰樽(こもだる)がディスプレーされていて、おや? と思う。ここは新しい日本酒の価値を創造すべく設立された、WAKAZEの飲食店併設醸造所「三軒茶屋醸造所」なのだ。

 WAKAZEの創業は2016年。32歳の稲川琢磨社長、34歳の岩井慎太郎取締役、31歳の今井翔也杜氏が中心となって経営するベンチャー企業だ。稲川社長は、パリに留学経験のある国際的な元経営コンサルタント。元楽天社員で実家が酒販店だった岩井取締役、酒蔵出身で各地の革新的な酒づくりを学んだ今井杜氏の3人が出会い、SAKEで世界を目指すことになった。

 だが、新規で清酒の酒造免許を取るのは、国税庁の規制がかかっていて事実上不可能。そこでまず手がけたのが、味わいを設計して酒蔵にレシピを託し、製品をつくってもらう委託製造という方法だった。ワイン樽熟成のオルビア、山椒や柚子など和のボタニカルを使ったフォニア、お茶にハーブやスパイスを加えて醸造したフォニア・ティーの3種類が既にリリースされている。

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