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専門家に聞く「認知症は予防できるのか?」 「心の老い」特別編 (1/2ページ)

 夕刊フジの好評連載「心の老い」シリーズで、最も問い合わせが多かったのが「認知症を予防することができるのか?」。医師でジャーナリストの富家孝氏が、精神科医の吉竹弘行氏に聞く。

 --ほかの病気と同じように、認知症も老人性うつも早期発見・早期治療が大事だといいます

 「そうですね。両者の初期症状は似ているので、早い段階で診断がつけば、治療や介護サービスなどを受けることで、その後のQOL(生活の質)が維持・改善できます。ただ、もっとも大事なのは、予防です。最近は予防医療の研究が進んで、どうすればいいかがいろいろ指摘されています」

 --と、いいますと

 「まず言えるのは、アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症は、糖尿病や脳血管障害など生活習慣関連が強いため、糖尿や高血圧を予防することが、間接的な認知症予防につながるということです。適度な運動、そして、低塩分・低糖質の食事が、動脈硬化や脳血管障害のリスクを下げます。そして、十分な睡眠、質の高い睡眠です」

 --要するに、よく寝て、よく食べて、よく動くということですね

 「それを言うと、『当たり前ではないか』と言われますが、これがなかなかできない。とくに食事は偏食になりがちで、多くの食材をバランスよく摂っている人はあまりいません。高齢者の場合、一人暮らしになるととくにそうなります」

 --脳を使う知的活動はどうですか?

 「これも必要です。漫然とテレビを見てすごすより、読書をする。コンピューターで検索やなんらかの作業をする。ゲームをやる。知人、友人と会話を楽しむなどは、認知症発症を遅らせるはずです。手先を使う活動は脳と直結していますから、積極的に行うべきです。手先を使いなが考える、囲碁、将棋、麻雀も効果的です」

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