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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】大学病院に負けないクオリティー キッコーマン総合病院(千葉県野田市)副院長・外科部長、田中潤一郎さん (1/2ページ)

 千葉県野田市にあるキッコーマン総合病院は、14の診療科を持つ企業立病院。副院長兼外科部長を務める田中潤一郎医師の少年時代の夢は、「パイロット」だった。

 「視力の問題で断念せざるを得なくなった頃、『ブラックジャック』や『スーパードクターK』を読んで医師、特に“外科医”に憧れるようになったんです」

 難関、東大医学部に進んでからも、外科志望は揺るがなかった。数ある外科の中で、田中医師が選んだのは消化器外科。

 「一つの臓器に限定するよりは、全身を診られる外科医になりたかった。ブラックジャックも全身を診ますよね?(笑)」

 大学病院では大腸がんを専門に学ぶ一方、赴任先の関連病院では食道、胃、肝・胆・膵と、消化器全般の外科治療で実績を重ねていく。胃や大腸の手術には腹腔鏡を用い、低侵襲で安全性の高い手術を実現する。

 「人間の臓器はすべてつながっていますが、中でも消化器は分けて考えることが難しいほど臓器間の関係性が強い。色々な臓器の手術を経験してきたことが、いま生かせていると思います」

 129床という病院の規模は、田中医師のようなジェネラリストが腕を発揮するのに適している。

 「医師も看護師もみんな知り合いなので、突発的なことにも臨機応変に応じてくれる。大学病院だと何週間も待たなければならない検査や手術を、『お願いします!』の一言で柔軟に融通してもらえるのは強味です」

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