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【ここまで進んだ最新治療】「エアロゾル感染」防ぐ歯科顕微鏡 患者への歯磨き指導などコロナ対策万全 (2/2ページ)

 エアロゾルとは、粒径5マイクロメートル未満の気体中に浮遊する微小な液体または固体の粒子のこと。新型コロナの感染経路は、飛沫感染と接触感染に加え、エアロゾル感染の可能性も指摘されている。歯科では以前よりエアロゾルの発生に細心の注意を払っているという。

 歯科用顕微鏡を用いた治療を常に行っている吉田院長は、さらに念を入れた対策を4月上旬から実施している。それが歯科医師仲間で改良を進めている「顕微鏡懸架(けんか)型ドレープ」だ。ビニール袋とワイヤで作った自家製のドレープ(覆い)を顕微鏡から吊るすことで、患者との間を遮断した状態で治療することができる。

 「顕微鏡を使った治療は精密で確実な治療を行うために、歯科の自由診療では必須です。さらに感染対策としても非常に有効で、少なくとも飛沫感染はほぼなく、エアロゾルの回収も容易になりました」

 このドレープも手袋、ガウンと同じく患者ごとに交換する。またラバーダムというゴムシートを歯の周りに張ることも、エアロゾル発生が抑えられるという。

 そして患者への歯磨き指導も重要。口腔内の細菌が多いと、喉の粘膜を保護しているタンパク質を溶解し、ウイルスの吸着と侵入を容易にさせる。口腔内を清潔に保つことは、新型コロナ対策にもなるという。 (新井貴)

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