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【今から始めよう!70代まで働く健康術】「ステイホーム」で危険な静脈血栓塞栓症の防ぎ方 専門医が推奨する「座ったまま静脈血栓予防体操」 (1/2ページ)

 長引くテレワークや、GW中の「ステイホーム」で、一日中座りっぱなしの時間が多かった人もいるだろう。仕事などでパソコンを使い、一息入れるときにテレビを見て、さらに、ストレス発散のゲーム。このように体を動かさない状況が長らく続くことで、注意しなければいけないのが「静脈血栓塞栓(そくせん)症」。

 脚などの静脈の血流が悪くなって血栓が生じて詰まる、あるいは、血栓が肺動脈へ運ばれ、肺塞栓症という命に関わる事態につながる。

 「テレビを5時間以上見る人は、2・5時間未満の人に比べて、肺塞栓症のリスクは約2・5倍とも報告されています。また、以前からコンピューターやゲームで長時間動かずにいることで、若い方でも肺塞栓症を起こす可能性があることが国内外で報告されています」

 こう警鐘を鳴らすのは、東邦大学医療センター大橋病院循環器内科の池田長生(のぶたか)助教。数多くの静脈血栓塞栓症や肺血栓症の診断・治療を行っている。

 全身に血液を供給する動脈は、心臓のポンプ機能が重要な役割を果たしている。一方、血液を心臓に戻す静脈は特に脚の場合、筋肉の収縮がポンプ代わりになり、重力に逆らいながら弁の働きで血液が流れる仕組みがある。長時間座りっぱなしでは、筋肉のポンプ機能が弱まり、血液の流れが悪くなりやすいのだ。

 「肺塞栓症の患者さんの約14%は亡くなっているとのデータもあります。命に関わる事態になる前に、前触れを見逃さないことも大切です」

 静脈血栓塞栓症のサインは次のとおり。

 〔1〕左右どちらかの脚のふくらはぎが腫れたりむくんだりして、外周の差が3センチ以上。

 〔2〕ふくらはぎにうずくような痛みがある。

 〔3〕片方の脚が、赤色などに色が変化している。

 「脚が腫れて痛くなった後、息苦しいときには肺塞栓症の疑いがあります。脚が腫れて痛い、息苦しいといったときには、循環器内科を受診してください」

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