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【BOOK】本物より夢中にさせてくれた“7年ぶりの恋愛” 小手鞠るいさん『私たちの望むものは』 (2/3ページ)

 --タイトルはフォークシンガー・岡林信康さんの歌から取っています

 「私は休憩中、よく1960年代、70年代のフォークソングを聴くのですが、たまたまこの歌を耳にして、これをタイトルにしようとひらめきました。この歌は私の青春時代に流行っていたので昔から知っていましたが、当時はまだ10代だったので、歌詞の意味は理解できていなかったと思います。このタイトルにした理由は、小説を読むと分かっていただけるのではないかと思います」

 --7年ぶりに恋愛小説を書いた感想は

 「とても楽しかったです。無我夢中で書きました。文字通り、寝食を忘れてという感じでした。恋愛小説を書く醍醐味は、実際の恋愛よりも私を夢中にさせてくれるところです」

 --小手鞠さんの恋愛小説に登場する主人公の恋愛相手の男性は、みな関西弁で男らしく、長髪で性欲旺盛で、ズルいという印象があります

 「長髪かどうかは別にして、その他は当たっています。最も大きな要素は関西弁だと思います。私は関西弁を話す男の人に、なぜか男の色気を感じてしまうのです。個人的な好みというしかないですね。東京弁を話す人を書いていてもちっとも燃え上がりませんが、関西弁に変えたら一気に燃えてくるのです。最愛のアメリカ人の夫の母国語は英語なのですが…」

 --37歳でデビューしたものの売れず、49歳で島清恋愛文学賞を受賞するまで苦労したそうですね

 「ほとんど意地と根性と執念で続けました。『あきらめるのは1秒でできる。その仕事が好きだったら、絶対にあきらめちゃだめだ』。『詩とメルヘン』の編集長で私の恩師であるやなせたかし先生にいただいた言葉です」

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