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【BOOK】本物より夢中にさせてくれた“7年ぶりの恋愛” 小手鞠るいさん『私たちの望むものは』 (3/3ページ)

 --児童書から恋愛小説までジャンルを問わず書ける秘訣は

 「これしかできることがないということです。書くことが好きで、書くことしかできないのです」

 --今後の抱負を教えてください

 「書けるものなら何でも書くのが私の方針です。何でも書いて、死ぬ日まで書く。私の理想の人生です」

 --本書を手に取る人にどんなふうに読んでもらいたいですか

 「恋愛小説が好きな人にも、嫌いな人にも読んでいただけたらうれしいです。恋に泣いたことのある人にも、幸せな結婚をしている人にも、もう自分は恋愛には縁がない、という人にも。『不倫なんて最低』と思っている人にもおすすめしたいです。私は人に、恋愛も不倫も特におすすめしませんが、恋愛小説や不倫小説はすすめます。こんなに面白くて、楽しくて、美しい物を読まないなんて、損だと思います(笑)」

 ■小手鞠るい著『私たちの望むものは』(河出書房新社 1800円+税)

 『僕』の子供のころからの憧れだった叔母・千波瑠。小説家志望だった彼女がニューヨークで1人、亡くなった。遺品を整理するため、僕は彼女が暮らしたニューヨークのアパートに行く。そこには彼女の秘められた一つの恋があった-。

 ■小手鞠るい(こでまり・るい) 1956年、岡山県生まれ。64歳。同志社大学法学部卒業。詩人、小説家。81年「第7回詩とメルヘン賞」受賞。詩作のかたわら小説を執筆し、93年『おとぎ話』で第12回海燕新人文学賞、2005年『欲しいのは、あなただけ』で第12回清恋愛文学賞受賞。主な著書に『玉手箱』『エンキョリレンアイ』『アップルソング』『星ちりばめたる旗』『炎の来歴』『瞳のなかの幸福』『空から森が降ってくる』『窓』など。米ニューヨーク州ウッドストック在住。

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