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スマホやテレビは情報過多、高齢者の脳の働きを促すのはラジオ (1/3ページ)

 心身の健康、認知機能維持のためには「人との交流が重要」といわれてきたのに、いまは新型コロナウイルスの影響で、それが命取りになりかねない。命を守りつつ、心身を健康に保つ方法を探りたい。

 そこで注目したのがラジオ。視覚情報がない分、脳の働きがより盛んになるという。そして何より聴く人に寄り添うような親近感が魅力。ラジオと脳の関係に詳しい加藤プラチナクリニック院長、加藤俊徳さんに聞いた。

 【教えてくれた人】

 ◆加藤プラチナクリニック院長・加藤俊徳さん/脳内科医。発達脳科学・MRI脳画像診断の専門家として、発達障害や認知症などの予防医療を実践。脳番地トレーニングを提唱し、株式会社脳の学校を創業。昭和大学客員教授。著書に『脳を強化したければ、ラジオを聴きなさい』(宝島社)など。

 鮮やかな映像が伴うテレビに比べ、音声だけのラジオは“刺激少なめ?”と思われがちだが、さにあらず。

 「ラジオを楽しむのに必要な“聴く”という行為は、テレビやスマホなどを“見る”よりもまんべんなく脳を刺激し、活性化させます」と加藤さん。

 テレビは視覚情報がメイン。画面を見ていると映像と音声が同時に入ってくるが、人の脳は視覚系と聴覚系が絶えずスイッチしていて、やはり圧倒的に視覚が優位。目から入ってきた情報は、網膜から脳の視覚野と呼ばれる部位で投影されることで“見える”。その情報をもとに理解したり、考えたりするという。

 「一方、ラジオは聴覚情報のみです。視覚情報がないから視覚野が使われないかというと、そうではない。パーソナリティーが次々にしゃべっていく内容を聴いて、理解し考えるために、自分の記憶を総動員して想像します。テレビの映像に代わる“イメージ像”を描くのです」(加藤さん、以下同)

NEWSポストセブン

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