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【マンガ探偵局がゆく】ゴルゴ13は恩師の名前? さいとう・たかをの自伝的劇画「いてまえ武尊」 (1/2ページ)

 コロナの影響はマンガ界にも。52年間休みなしで連載していた「ゴルゴ13」が感染対策のため休載に。マンガ家とアシスタントが一箇所に集まる執筆現場は3密状態が避けられないから、休載が広まる可能性もある。だから、というわけではないが今回は「ゴルゴ13」関係の依頼を取り上げよう。

 「ある人から、ゴルゴ13が名乗っているデューク・東郷という名前は、さいとう・たかをさんの中学の先生の名前が元になっている、と教えられたのですが本当なんでしょうか? てっきり日露戦争の連合艦隊司令長官・東郷平八郎が元だと思ってました」(50歳・教員)

 ロシア・バルチック艦隊を撃破した連合艦隊司令長官・東郷平八郎が、デューク・東郷の元になったと考えるのは無理もない。しかし、担任の先生の名前が元になったというのが真実だ。

 戦後まもなく、現在の堺市の中学校に通っていたさいとう少年は「世の中の常識が間違ってないのか」と理屈っぽく突き詰めるタイプ。テストが人生を決めるなんておかしいと考えた彼は、わざと白紙の答案を提出した。すると担任の先生は「白紙で出すのは君の考えなのだからしかたない。しかし、君の責任で出すのだから名前だけは書け」と言った。これが東郷先生だ。

 この一言が、さいとう少年に「人間の約束事」の重要さを教えた。これ以降、さいとう少年は東郷先生から多くのことを学んで成長した。

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