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渋沢栄一が理想の住宅地を目指して開発 緑豊かな「田園調布駅」を歩く (1/2ページ)

 新1万円札の「顔」に選ばれ、来年のNHK大河ドラマの主人公にもなった実業家の渋沢栄一。渋沢が開発に関わり、高級住宅地として知られる田園調布(東京都大田区)は、緑豊かで街全体が庭園のように見える。

 東急田園調布駅の地下ホームから地上に出ると、赤い屋根の駅舎が立っている。1923年に建設された旧駅舎は駅の改良工事のため90年に解体。地元の要望で20年前に復元された。旧建築会館を手掛けた矢部金太郎の設計で、中世ヨーロッパの民家がモデルだとか。

 駅西側には噴水が設けられ、ベンチで何人もがくつろいでいる。一帯はかつて畑が広がり、渋沢が設立した田園都市株式会社によって理想の住宅地を目指して開発された。現在は美術館かと思うような邸宅が並び、生け垣や庭木に緑があふれる。駅から放射状に延びる道路はパリの凱旋門周辺を参考にしたそう。

 イチョウ並木が続く道を真っすぐ進むと、宝来公園にたどり着く。開発の際、武蔵野の景色を残すため公園用の広場とした、と説明書きにある。高低差があり、林を下りていくと、池でマガモがのんびり泳いでいた。

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