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【BOOK】中高生と定年後の2つの世代へ…「俺はこう読んだ」12冊を選出! 鎌田浩毅さん『理学博士の本棚』 (1/3ページ)

 鎌田浩毅氏は京都大学のナンバーワン人気教授。派手な衣装でテレビ出演して地球科学や防災について啓蒙し、「科学の伝道師」を自認する。一方で文学関係の著書も多い“読書家”でもある。そして今回、本棚から出してくれたのは…。(文・竹縄昌 写真提供・鎌田浩毅氏)

 --出版のきっかけは

 「そもそも角川書店(現KADOKAWA)とのご縁なんです。10年ほど前に角川ソフィア文庫でアランの『幸福論』の解説を書いたときに、いずれ中高生に読んでもらいたい本について書いて欲しいと担当の編集者から言われて、ずっと温めていました」

 --まさに10年越し。中高生向けだけではないようですね

 「読者対象は2世代です。まず、中高生に読んでもらいたいので、僕が昔読んで感動した本を選びました。若者の本離れが問題になっているので紙の本、読書への応援団としての目的があります」

 「一方で振り返ると僕はことし65歳になり、来年は大学を定年退職します。僕たち文庫、新書を読んで来た世代が定年になって次の人生をスタートしたとき、もう一回若いときに読んだ本を読み直そうよ、というメッセージを込めて、プレミアエイジ向けにも選んだんです」

 --12冊を選ぶのに悩みましたか

 「うれしい悩みでしたね。この本で僕のエピソードを語ろうと思っていました。というのも、世の古典本の解説はいろいろあっても、たいていは『こういうことが書いてある』程度でなぜその本を選んだかの理由が見えないものが多いんです。本の内容が伝わるのは、俺はこう読んで、こんなに感動したというエピソードがあって初めて生き生き伝わります。ですので、本書は僕の読書遍歴が多い本を選びました」

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