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【マンガ探偵局がゆく】漫画のラジオドラマに長嶋茂雄さんが初出演! 関谷ひさしが描いた野球愛と正義感「ジャジャ馬くん」 (1/2ページ)

 テレビが普及する以前、ラジオは娯楽の王様だった。スポーツや音楽だけでなく、ドラマもラジオという時代を知る方からの依頼だ。

 「1959年だったはずです。巨人軍入団2年目の長嶋茂雄がラジオに出るというので、兄ふたりが大騒ぎしたことがありました。上の兄が読んでいた雑誌の連載マンガがラジオドラマになって、長嶋がゲストで出るという告知があったのでしょう。私も一緒にラジオを聴きましたが、初めて耳にした長嶋の声は想像より甲高い印象でした。法事で1月の終わりに兄弟が集まったとき、その話をしたら兄たちは“覚えていない、夢でも見たんじゃないか”と言います。夢なのかどうか調べてください」(66歳・会社員)

 

 依頼にこたえて、当時の少年向け月刊誌を調べると、依頼人の記憶通りだった。「ジャジャ馬くん」という野球マンガを原作にしたドラマがラジオ東京(いまのTBSラジオ)で放送されて、初回に長嶋茂雄がゲストとして登場したのだ。長嶋のラジオ出演はこれが初体験だったという。

 原作になったマンガ「ジャジャ馬くん」を描いた関谷ひさしは、福岡県北九州市出身。地元の新聞社で記者兼マンガ担当として働くかたわら、秋田書店の月刊誌「冒険王」に「少年ニッポン」を連載。1952年に上京して本格的にマンガ家生活に入り、上京2本目の連載が53年正月号から「冒険王」でスタートした「ジャジャ馬くん」だった。

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