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【食と健康 ホントの話】マグネシウムを意識的摂取で生活習慣病を予防! (1/2ページ)

 自粛生活が開けて最も懸念されることは、運動不足と食生活の乱れによる、生活習慣病やメタボリックシンドローム(メタボ)の発症や悪化だ。“コロナ以前”の生活にすぐに戻れない以上、これまで以上に意識して、運動と食事の内容を気にしてほしい。

 中でも意識して摂ってほしい栄養素(ミネラル)がマグネシウムだ。東京慈恵会医科大学客員教授で、長年2型糖尿病とマグネシウムの関係を研究している横田邦信医師は、メタボについてこう説明する。

 「糖代謝異常、高血圧症、脂質異常症は、それぞれの程度は軽くても、それらが複数合併すると動脈硬化になりやすく、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクが急増します。そのような病態を、メタボリックシンドロームと呼びます。わが国ではその病態を、腹部肥満(内臓脂肪蓄積肥満)を上流にしたインスリン抵抗性(インスリンの効きが悪い状態)が存在するととらえています」

 しかし横田医師は、腹部肥満がメタボの基本病態ではなく、肥満のほかにも何らかの原因で生じるインスリン抵抗性が基本にあり、それが生活習慣病の多くに共通する病態だと話す。

 インスリンは血糖値を下げる唯一のホルモンであるばかりでなく、脂質の代謝や腎臓でのナトリウムの再吸収にも関わる。そのため効きが悪くなると、2型糖尿病はもちろん脂質代謝異常や高血圧をももたらす。

 「内臓脂肪の脂肪細胞から分泌されるアディポサイトカイン(生理活性物質)の過剰生産を介して、インスリン抵抗性が引き起こされます。一方マグネシウム不足もインスリン抵抗性をきたします」

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