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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「無題」》新しくできた家族 

 最近、実家で犬を飼い始めた。生後3カ月のオスのコーギーで、「豆次郎」と名付けた。

 きっかけは、70歳の父が仕事をやめたことだ。空いた時間で当初は習い事を始めようとしていたが、新型コロナウイルスの感染拡大で教室が軒並み中止に。代わりに犬を飼って、犬の散歩で運動不足を解消しようという。

 我が家では以前にも犬(豆太郎、ミックスのオス)を飼っていたが、10年ほど前に病気で亡くした。そのときの悲しみが大きく、今回飼い始めるのには少し躊(ちゅう)躇(ちょ)もあった。だが、いざ飼い始めてみると、両親ともにすぐに豆次郎に夢中になった。私も豆次郎に会うために、実家に帰る回数が増えた。

 「豆次郎がさっそくトイレの場所を覚えた」「毛並みが豆太郎に似てて、かわいい」。日々、そんなことを報告し合う。“飼い主バカ”と言われればそれまでだが、家族間の会話が増えた気がする。

 新型コロナの感染拡大によるストレスで、ギスギスする家庭が増えているという。「コロナ離婚」という言葉が取りざたされ、ときにDV(家庭内暴力)や虐待など深刻な事態に発展するケースもある。豆次郎を飼い始めた今、犬を飼うこともが1つの解決策になりうるのでは、と思ってしまう。

 もちろん、犬を飼うということは責任を伴う行為だ。飼い主は最後まで面倒を見る義務がある。高齢の両親にとってそのハードルは高く、いざとなったときは私が引き取って面倒を見るつもりでいる。ただ、豆次郎の愛らしさが、私たちの日々の癒しになっていることは確かだ。(江)

【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。6月のお題は「無題」です。