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【マンガ探偵局がゆく】巨大ロボットを動かす赤ん坊たち!? 高野よしてる・原作、泉ゆき雄・作画の「赤ん坊帝国」 (1/2ページ)

 読んだ場所で覚えているのが昭和マンガの特徴、と再認識させてくれた依頼である。

 「このコーナーを読んでいると、マンガ雑誌を理髪店で読んだという依頼人の方がしばしば登場するので、同じような経験をしたのは自分だけではなかったのだ、と喜んでおります。今回探していただきたいのも理髪店で髪を刈ってもらいながら読んだマンガです。赤ん坊たちが大仏型の巨大ロボットを操って宇宙人と戦うという内容で、読んでいたのは前のオリンピックの頃だと思います」(62歳・不動会社営業)

 赤ん坊たちが大仏型のロボットを操って宇宙からの侵略者と戦うマンガといえば、柔道マンガの「黒帯くん」やロボットマンガ「13号発進せよ」などの作者・高野よしてるが1952年から53年にかけ月刊誌「少年画報」に連載した「赤ん坊帝国」がある。しかし、これでは依頼人の記憶に合わない。

 そこで調べてみると、この作品にはリメークがあることがわかった。64年から65年にかけて同じ「少年画報」に連載された泉ゆき雄・作画の「赤ん坊帝国」だ。世界中の赤ん坊が天才的な頭脳と超人的な運動能力を獲得。言葉はしゃべれないものの、おしゃぶり型の特殊な装置で意思伝達し、赤ん坊帝国を樹立する。彼らの目的は、密かに侵略を目論む遊星人から地球を守ること。後半は泉のオリジナルで、新たな敵・ミュタントと赤ん坊帝国の戦いが描かれる。

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