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【マンガ探偵局がゆく】マンガ家にもリストラが…売れっ子が失業し迷走の日々 わたべ淳「遺跡の人」 (1/2ページ)

 今回はなかなか重たい依頼だ。

 「コロナの影響で契約社員として7年勤めた会社をクビになりました。外食チェーン向けに食材を輸入する仕事だったので、中国の輸出ストップと国内の自粛の影響をモロに被りました。会社の経営もピンチで、薄々感じてはいたのですが、ショックです。目下、就活中ですがかなり厳しい状態。その点、クビも定年もないマンガ家はうらやましい。それとも、マンガ家にもクビとか定年があるんでしょうか?」(41歳・無職)

 フリーランスのマンガ家に定年はないように見える。しかし、毎日が定年と言われてもおかしくないのがフリーの辛いところだ。一寸先は闇の綱渡りというのが現実だ。

 作品がアニメ化されて単行本が出るたびにベストセラーになるようなひと握りの超売れっ子マンガ家ならいざ知らず、そこそこ売れているくらいでは安泰とは言えないのだ。

 そんなマンガ家の危うい実情を描いたマンガがある。わたべ淳が2007年に「漫画大衆」に連載した「遺跡の人」だ。

 主人公は売れっ子マンガ家。ところが、ある日突然、連載していた雑誌が休刊に。運悪く、企画が進んでいた大企業の社内教育用マンガは上層部からストップがかかり、描き進めていた単行本の企画は版元のリストラで中止に。気がつけば仕事はゼロ。家族のために、と職安に通って見つけた仕事は、時給900円の遺跡発掘作業員だった。

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