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【人生100年時代 これから、どうする】先を悲観する前に「自分は何がしたいのか」を考える (1/2ページ)

 新型コロナウイルスの影響で、生活保護を申請する人が急増したという。

 コロナによって休業を余儀なくされた人は約600万人もいることをかんがみれば、3月に申請された生活保護の件数が2万件超、前年同月比で7・4%増えていることもうなずけるし、今後もさらに増えることは容易に推測できるだろう。

 しかしながら、国の財政状況が厳しいことから、生活保護の審査は厳しくなっており、受給者数は減少の一途をたどっていることも事実だ。

 注目したいのは、生活保護を受けている世帯の55・4%は高齢者ということ。つまり、高齢になっても働き続け、生活を支えなければならず、それでもかなわず生活保護を受ける高齢世帯が年々増えているということだ。

 まさに、テレビや新聞でうたわれるような「人生100年時代を謳歌(おうか)する」というような恵まれた人は、一部の高額所得者くらいしかいなくなるのがこれからの日本だと考えた方がいいのかもしれない。

 筆者はこれまでも書籍や講演でも度々指摘し続けているが、このまま安穏としていたら未来の日本は高齢者に限らず、安心して暮らせる環境ではなくなるだろう。そもそも、日本は先進国であり、豊かな国であるという幻想も捨てた方がいい。

 例えば、日本の相対的貧困率はG7(先進7カ国)でワースト2位、ひとり親世帯に限定すれば、OECD(経済協力開発機構)加盟国35カ国の中でワースト1位なのである。

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