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【マンガ探偵局がゆく】大阪に引っ越した「マミちゃん」 「ズッコケ三人組」の挿絵も手がけた前川かずお「にっこりよこちょう」 (1/2ページ)

 今回はずいぶん前に受けた依頼にやっとお答えすることができた。

 「少女時代に読んだマンガを探してください。小学生だった頃、1つ年上の従姉妹の家で読んでいたマンガです。主人公の女の子が私と同じマミという名なので、とてもお気に入りだったのです。題名も作者も覚えていませんが、マンガの中でマミちゃん一家が大阪に転勤したのと同じ頃に我が家も神戸に引っ越すことになったことだけは覚えています。初めての関西で、かやくご飯を火薬の入ったご飯と勘違いしたり、鰻のまむしを蛇だと思い込んだり、マミちゃんと同じ経験を私がしたせいだと思います」

  (マミばあば・64歳)

 これだけの情報でマンガを探すのはなかなか難しい。それでもなんとか見つけることができたのはいくつかの偶然が重なったおかげだが、ネットオークションで見つけた別冊付録が決め手になった。

 依頼人が探しているのは、1963年から65年にかけて小学館の学年誌「小学三年生」「小学四年生」に連載された前川かずおの「にっこりよこちょう」だ。

 学年誌はその学年の子どもと兄弟姉妹や親戚に読者が限られる上に、単行本化されることが少ないので埋もれた名作になることが多いのである。

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