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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】新しい乳房撮影法を開発 東海大学工学部医用生体工学科教授・高原太郎さん (1/2ページ)

 男性の読者でも「マンモグラフィー」という画像診断装置の名前は聞いたことがあるだろう。乳房の腫瘍を見つけるために行うエックス線検査で、乳がん検診などで広く普及している。

 しかしこのマンモグラフィー、実際に受けたことのある人からは「痛い」「恥ずかしい」という声も聞かれる。圧迫板という板で乳房を押さえつけ、乳房を平べったくなるようにして撮影するため、相応の痛みを伴う。上半身は裸になるので、それに抵抗感を持つ受診者も少なくない。

 こうした悩みを解消する新しい乳房撮影法を開発したのが、今回紹介する高原太郎医師だ。

 高原医師が開発した「ドゥイブス・サーチ」は、受診者が検査台の上にうつぶせで横たわり、台にある穴に乳房を自然に垂らす形で撮影するMRI(磁気共鳴画像診断)だ。

 乳房を圧迫することもなく、放射線被ばくもない。Tシャツを着たままで撮影できるという利点もある。

 「もともと、呼吸などで動く体部にMRIは適さない、と言われていたけれど、改良を重ねるうちに不可能ではないことが分かっていった。まさに日進月歩です」

 このドゥイブス法診断の一部は今年の春、厚生労働省から保険診療としての加算が認められた。それまでの非常識が常識に変わったのだ。

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