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【コロナも重症化 糖尿病は“万病の元”】2型糖尿病は「膵臓がん・大腸がん・肝臓がん」リスク増加 がん予防のために高血糖状態は改善を (1/2ページ)

 生活習慣病の2型糖尿病は、高齢の患者が多く日本では65歳以上が70%を占める。同時に、他にも高齢でかかりやすい病気はいろいろあるだろう。その代表格が「がん」。2型糖尿病とがんリスクについては、2013年、日本糖尿病学会と日本癌学会の合同委員会の報告が詳しい。委員会のメンバーのひとり、国立国際医療研究センター研究所の植木浩二郎糖尿病研究センター長が説明する。

 「日本人で2型糖尿病とリスク増加が関係しているのは、大腸がん、肝臓がん、膵臓がんです」

 まず、膵臓がんから見ていこう。血糖値をコントロールするインスリン(ホルモンの一種)は、膵臓のβ細胞で作られる。2型糖尿病になると、血糖値をコントロールするインスリンの効きが悪くなり(インスリン抵抗性)、インスリンが必要以上に分泌されるようになる。この状態が続くとβ細胞や膵臓に負荷がかかるため、がん細胞が生じるのではないかと思われるかもしれない。だが、実態は違うようなのだ。

 「膵臓がんの生じる場所は、インスリンを分泌する細胞とは別なのです。なぜ2型糖尿病で膵臓がんのリスクが上がるのかは、よくわかっていません。また、膵臓がんが進行したことでインスリン分泌が低下し、血糖コントロールがうまくいかなくなることもあります」

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