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【週末、山へ行こう】歩いて味わえる「ハイジの世界」 車山(長野県) (1/2ページ)

 今から40年以上前にテレビで放送されていたアニメ『アルプスの少女ハイジ』を見て育った世代だ。自然の中でのびのびと過ごすハイジの姿を見て「私も草原を走りたい、干し草のベッドで寝たい」と思いをめぐらせていた。

 だいぶいい大人になって、初めて車山の山頂に立ち、蝶々深山を経て八島ケ原湿原へ向かう稜線(りょうせん)を歩いた。青々とした草が茂る、起伏のなだらかな山、周りにもなだらかな山々がどこまでも広がっている。「ああ、ハイジの丘だ」と思った。

 長野県茅野市と諏訪市の境にそびえる車山は、冬はスキー場として人気が高く、夏も多くの観光客やハイカーが訪れる。山頂までは、リフト2本を乗り継げば、リフト山頂駅から10分もかからずに到着する。周りの景色を楽しんだり、振り返って白樺湖や蓼科山の景色を楽しみながら、ゆっくり丸太の階段を登っていく。

 山頂は木々もなく、360度の展望が広がる。南、中央、北アルプスの山々、八ケ岳、富士山、北信(地方)の山々。すばらしい山岳展望に圧倒されてしまう。山名盤もあるので、見えている山を確認してみるのも楽しい。

 展望自慢の車山の、夏の魅力が花。7月は草原にニッコウキスゲが咲き誇る。レモンイエローの大きな花が、青々とした草原を彩り、輝くようだ。ニッコウキスゲの時季なら、リフトを使わず山麓から歩けば「お花畑の中を歩く」ことができるだろう。車山で見られる花の種類は多く、ニッコウキスゲの時季を過ぎても、アカバナシモツケやヤナギラン、アキノキリンソウ、マツムシソウ…とさまざまな花を見ることができる。ゆっくりと歩き、足元を注意深く見つめたり、目を上げて周りの山々の景色を眺めるのがいい。

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