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【追跡!心臓の肥満】心臓の難病「TGCV」の1日も早い新薬の認可を 通常の検査方法より診断に時間 (2/2ページ)

 「TGCVの診断は、医師が診断しようとするかどうかと、BMIPPシンチグラフィの実施件数にかなり依存しています。そのため、日本の推定患者数4万~5万人と現患者数の数は解離していると考えています」

 TGCVの中性脂肪蓄積はすべて細胞の中で起きている。そのため血液検査をしても、TGCVを調べることはできない。細胞の外である血液中の中性脂肪の数値はあまり関係がなく、メタボとの関係もあきらかではない。気になることはある。診断基準の参考所見に「糖尿病、血液透析」とあり、一定の患者に見られるが、因果関係はまだ不明だ。

 現在強く望まれているのが、TGCVが広く知られて、診断されない、診断が遅れるような状況をなくすこと、そして1日も早く治療薬が認可され、患者に届けられること。ある患者の家族の訴えは切実だ。

 「現時点では認可されている薬がなく、新薬の開発に注力されていると聞いています。TGCVである妻と、全国で同じ病気で苦しんでいる患者さんのためにも、1日も早く新薬が認可されることを切に願っています」

 TGCVに関する質問等は、大阪大学CNT(平野賢一)研究室/中性脂肪研究センター(tgrc@cnt-osaka.com)や、TGCV患者会(kanjakai@tgcv-pt-group.com)へ。 (石井悦子)

  =おわり 

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