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【中原英臣 あの医療情報ウソ?ホント!】コロナに続き中国で新型インフルエンザ? 豚からヒトに感染、既存のワクチン効かず

 新型コロナウイルス感染症の第2波の襲来が懸念されるなか、中国で新たにパンデミックを引き起こす恐れのあるインフルエンザウイルスの新型が発見されました。中国農業大学のウイルスを専門とする研究グループが6月29日、世界的な科学誌である『米国科学アカデミー紀要』に、危険な新型の豚インフルエンザが中国で発生したという論文を発表したのです。

 中国において2011年から18年にかけて豚のインフルエンザに関する調査を実施した結果、「G4 EA H1N1」と名付けられた新型の豚インフルエンザウイルスが出現したことを突き止めたというのです。このウイルスは09年に世界的に大流行した新型インフルエンザH1N1に由来するということです。

 338人の養豚業者に対して血清学的調査を行ったところ、10・4%に当たる35人が陽性を示しました。とくに18歳から35歳までの人の陽性率が20・5%と高い値を示しました。

 このように新型の豚インフルエンザはヒトへの高い感染率があるため、新たなパンデミックを引き起こす可能性があります。しかも、この新型の豚インフルエンザウイルスに対しては、これまでのワクチンは効果がないことがわかっています。

 世界中の多くのウイルス学者たちが、この論文に書かれた豚からヒトに感染するという事実に注目しています。それは第2の新型コロナウイルスが中国から拡散する可能性があるからです。

 中国のかいらいであるWHO(世界保健機関)は、中国がこの新型の豚インフルエンザウイルスを厳格に監視しているとして火消しに走っています。しかし、昨年の12月に新型コロナウイルスが武漢で発生したとき、中国政府が隠蔽したことで、世界中にパンデミックが広がったことを思うと、今回はしっかり中国の対応を監視する必要があります。(西武学園医学技術専門学校東京校校長・中原英臣)

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