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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】「栄養療法」を柱に、慢性疾患の根本治療に取り組む 日本機能性医学研究所所長・斎藤糧三さん (1/2ページ)

 今回紹介する斎藤糧三医師は、日本における機能性医学研究の第一人者。そもそも機能性医学とはどんなものなのか。

 「教科書的に言えば、発症メカニズムが複雑な慢性疾患に対して、対症療法に終始するのではなく、発症原因に着目しながらその予防と根本治療を目指す、個体差を意識した医学-となります」

 医師の三男として生まれた斎藤医師。父と同じ産婦人科に進んだが、ホルモン補充療法を極めようと、美容皮膚科領域に軸足を移していく。

 「ホルモン療法のベースに『代謝のマネジメント』があり、栄養や腸内細菌について勉強してみたら、実に奥が深かったんです」

 栄養療法を柱に、慢性疾患の根本治療に取り組む斎藤医師に転機が訪れた。2011年の東日本大震災だ。

 「福島の原発事故で、日本人の抗酸化能力を高める必要性を痛感したのです。糖質制限をすると体内にケトン体という抗酸化力を高める物質が増える。ならば放射線対策としてケトン体を増やす食生活を啓蒙すべきだろう、と」

 斎藤医師が目を付けたのが肉、特に牛肉だ。日本人が口にする牛肉の大半は糖質の多い麦やトウモロコシを飼料として飼育された牛の肉。しかし、牧草を食べさせて育った牛の肉は、オメガ3脂肪酸に代表される抗酸化物質を豊富に含む。

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