記事詳細

【BOOK】“五輪の魔力”とは… 「出るために国籍まで変える選手…ビジネスの世界じゃ考えられない」 堂場瞬一さん『ホーム』 (1/3ページ)

 今頃は日本中が五輪ムードに沸いていたろうに…ってボヤいてもしようがない。スポーツ小説の名手、堂場瞬一氏の新作で、気分だけでも五輪に浸ろう。19年前のデビュー作の続編。日本人元大リーガーのアイツが帰ってくる。 文・南勇樹 写真・渡辺照明

 --デビュー作(『8年』2001年刊行)から19年ぶりに書く続編

 「最初は続編を書くつもりはなかったんですよ。(『8年』は)あれで完結していますから。それが、2020年東京五輪に向けた出版のプロジェクトを決めたときに、もう一度(出発点に)戻って、基本に立ち返るのもイイかなって。まぁリバイバルです。(主人公・藤原も)いま考えると、私の小説によく出てくるキャラの原型みたいなところがありますね。意固地で突っ張っていて、少し世間とズレている(苦笑)。東京五輪は延期になりましたが、これはこれでイイんじゃないかと…」

 --日本人元大リーガーの藤原が東京五輪米代表チーム監督に就任するという大胆な設定

 「アメリカでもサッカー代表チームの監督などには外国人が就任しています。『勝つ』という目標のためならばそういう選択もあるでしょう。そんな現状を少し特殊な形で表現してみたかった。放浪が似合う藤原も『監督』という仕事にはひかれてしまう。おそらく、男なら一度はやってみたい仕事ですから」

関連ニュース