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【中原英臣 あの医療情報ウソ?ホント!】コロナで始まった「新生活様式」 コレラ、ペスト、天然痘…生活を変えてきた感染症 (1/2ページ)

 一度は収束したようにみえた新型コロナウイルスの流行が東京を中心に全国的に拡大しています。政府の専門家会議もテレワーク勤務をする、レジに並ぶときは前後をあける、デリバリーを利用するといった新しい生活様式を提示しています。

 イギリスのアフタヌーンティーはコレラが流行したときにはじまった生活様式ですが、感染症はアフタヌーンティーという些細(ささい)な生活様式でなく、14世紀に流行したペストがヨーロッパの中世を終焉(しゅうえん)させたように人類の歴史を変えてきました。

 2世紀にローマで流行した「アントニヌスの疫病」と呼ばれる天然痘はローマ帝国の崩壊の引き金になりましたし、16世紀には天然痘がインカ帝国を滅亡させました。日本でも奈良時代に流行した天然痘が東大寺の大仏を建立させ、さらに荘園制のきっかけとなる墾田永年私財法がスタートします。

 感染症は戦争にも関わってきました。世界史の教科書には第一次大戦はアメリカの参戦によって終わったとありますが、実際に戦争を終わらせたのは「スペイン風邪」と呼ばれたインフルエンザでした。このときドイツ軍はパリを総攻撃する予定でしたが、スペイン風邪の流行で進撃を停止します。このことについて、当時の『東京朝日新聞』は「強襲の準備ができないからでなく、何か他の理由があるに違いない」と報じています。

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