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【ぴいぷる】作家・森見登美彦、底抜けに愉快な青春賛歌を紡ぐ 『四畳半神話大系』にはモデルも実在!? 約16年ぶりに続編刊行 (2/3ページ)

 大学院時代に、小説「太陽の塔」が日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、2003年、念願の作家デビューを果たす。

 大学院修了後は国立国会図書館に就職。兼業作家として執筆活動を続けていたが、「連載が増え、二足のわらじが体力的にもしんどくなって…」と10年、図書館を辞め、専業作家として独立した。

 「兼業時代は毎日、図書館から帰宅後、数時間寝てから深夜に執筆していたのですが、睡眠時間もとれなくなりました」

 専念すれば書けるはず。こう覚悟して辞めたが、「現実は思った通りにはいかず、行きづまり、まったく書けなくなってしまって」と打ち明ける。

 翌年、すべての連載を中断し、東京から故郷の奈良へ戻った。「書けなくなったので、ひたすら日記を書いていました」と振り返る。

 だがこの頃、それまで発表した小説のテレビアニメ化や劇場版アニメ化が決まったことで、再び執筆活動に火が付き、軌道に乗り始めていく。

 なぜ小説を書くのか。そう問うとこう即答した。

 「僕らが日常見ている現実しか現実ではないのだとしたら、つらい。悲しいし耐えられない。だから、小説を書くことによって現実を少しでも広げられれば…」

 この原動力は小学3年のとき、「友人のために作った紙芝居に込めた創作の思いと変わっていない」とも。

 作品の舞台は京都が多い。事務所も構え、奈良の自宅から定期的に通っている。

 新作の舞台も京都。登場人物は京大生たちだ。

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