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【心理カウンセラー舟木彩乃が読み解く コロナと不安】手洗いや消毒が止められない「強迫性障害」 (1/2ページ)

 ★20代女性ネイリスト、施術中に感染不安で離席

 日常生活で心配事が頭に浮かぶのは、誰しもよくあることだ。家を出たあと「鍵をかけたかな?」と心配になってもう一度確認しに戻る、このような経験がある人は多いだろう。しかし、何度確認しても確信が持てず、ばかばかしいと分かっていても不安が募って確認行為が止められないような場合は「強迫行為」ととらえる必要が出てくる。最近、コロナ感染に対する恐怖がきっかけで手洗いや消毒が止められなくなったという相談が増えている。

 ネイリストのAさん(20代後半、女性)が勤務するネイルサロンは都内にあり、緊急事態宣言時は休業していた。解除後は、交代制勤務、マスク着用、各所にアルコール消毒液設置、お客さまとの間にアクリル板を置くなどの対策をして営業している。ところが、Aさんは感染が再び増加する局面になって、そのような対策では足りないと“不安”になってきた。

 不安が異常なほどになったのは、第2波到来が現実味を帯びてきた7月中旬である。

 その頃のAさんは、お客さまの爪や手を30分ほど触っていると、ウイルスが自分の手に浸透してくる感覚に陥っていた。ネイル施術は90分から120分ほどかかるのだが、彼女は60分ほどすると我慢できなくなった。離席して10分以上手洗いやうがいをし、数分かけてアルコール消毒液を手に塗り込んでから戻っていた。

 やがて、席を立つ間隔が30分になり、洗っても洗っても自分の手にウイルスが付いている感覚が抜けず、手洗いや消毒に20分以上かけるようになり、手荒れも酷くなった。

 ついには、お客さまからクレームが入り、上司からも注意を受けたが、Aさんは自分のやっていることが“大げさ”だと分かっていても、止められなくなっていたそうだ。

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