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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】先端と自然治癒医療を究めた経験を地域に還元 七合診療所所長・本間真二郎さん (1/2ページ)

 栃木県那須烏山市中山。周囲を緑に囲まれた山里にある「七合(ななごう)診療所」は、地域住民の初期診療を担う典型的な無床診療所である。所長を務める本間真二郎医師は、医学部を卒業後、小児科医として高度医療の最前線に立つ一方、感染学とウイルス学の研究者としても活躍。中でもノロウイルスの研究では、国際的に評価をされた実績を持っている。

 そんな医師が、縁もゆかりもない那須烏山の診療所長になったきっかけはアメリカ留学だった。

 「日本の研究所と違って、アメリカは論文の提出期日さえ守れば何をしてもいいという、自由な研究スタイル。日本では持つことのできなかった“自分の時間”を豊富に持つことができたんです。そこで自分が興味を持つさまざまなことを勉強することができた。その中に、最新の医学とは反対側にある“自然”があったんです」

 科学としての医学を否定するのではなく、医学を究めたからこそ見えてくる自然の仕組みに魅せられた本間医師は、手にした名声を捨て、引き留める周囲の声を振り切って、現在の診療所へと移籍する。

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