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【心理カウンセラー舟木彩乃が読み解く コロナと不安】完璧主義の人ほど陥りやすい「うつ病の3大妄想」 (1/2ページ)

 連載第4回は、コロナ以降で増えたうつ病相談の特徴について紹介したい。コロナ以前では「抑うつ状態」に留まる人が多かった印象だが、コロナ以降では「うつ病の3大妄想」に発展する恐れがあるケースも増えたと感じている。

 うつ病は、意欲、食欲、睡眠欲などが低下して抑うつ状態が続くのだが、客観的事実とは異なる絶望的な妄想に苦しむこともある。

 妄想には「罪業妄想」(些細なことなのだが自分は取り返しがつかないことをしたと思う)▽「貧困妄想」(お金に困っていないのに破産の心配をする)▽「心気妄想」(自分は大きな病気を患っているに違いないと考える)--の3種類があり、「うつ病の3大妄想」と呼ばれている。具体的にどのような妄想なのだろうか。

 【罪業妄想】

 Aさん(男性、40代)は、旅行代理店の営業企画室に所属し、多忙を極めていた。仕事量が増えるにつれ睡眠時間が減っていき、今年の初めごろから気力の低下を感じていた。

 コロナ対応が加わり心身ともに疲弊していたところ、ある日、キャンセル対応の会議を体調不良で欠席してしまった。

 体調管理も仕事のうちと考えていたAさんは自信をなくし、「コロナによるキャンセルが増えるのは、自分があの会議を欠席したことが原因だ」という考えが頭から離れなくなった。

 【貧困妄想】

 Bさん(男性、20代)は、電機メーカーの法人営業部に所属している。真面目で丁寧に仕事をするBさんは顧客先から評判が良かった。

 会社がコロナの打撃を受けたわけではなかったが、毎日暗いニュースばかり見ているうちに、やがて自分はリストラ要員となって失業し、お金に困ってしまうのではないかと悩み始めた。もはや家庭を持てないと思い込み、婚約していた女性とも別れてしまった。

 【心気妄想】

 歯科医院パート勤務のCさん(女性、50代)は、心配性なところがある。体調に異変があると「大きな病気が隠れているかもしれない」と不安になり、よく色々な検査を受けていた。

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