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【専門医に聞く 認知症医療の最新現場】“前兆”は10~15年前から始まっている! 治療の成果を左右する「早期発見」 (1/3ページ)

 アルツハイマー型、レビー小体型、血管性、前頭側頭葉変性症と、大きく4つに分けられる認知症。その中で約7割を占めるアルツハイマー型認知症は、脳にアミロイドβという老廃物が沈着していくことで発症する。

 がんなどと同じように「早期発見」が治療の成果を左右するのだが、どのようにして見つけ出せばいいのだろう。

 

 「アルツハイマー型認知症の発症過程は、きわめて長い期間で考える必要があります。なぜならこの病気は、発症のはるかに前からゆっくりと進行するからです」と語るのは、アルツハイマー型認知症と糖尿病の専門医院「アルツクリニック東京」院長の新井平伊医師。続けて解説する。

 「健常者と認知症患者の間には、2つの段階があります。最初はSCD(主観的認知機能の低下)と言われる段階、次にMCI(軽度認知障害)。そしてこのMCIのあとに、日常生活に支障をきたす『認知症』が訪れるのです」

 新井医師によると、最初のSCDが始まるのが認知症発症の約10~15年前。この時期には脳にアミロイドβが貯まり始めているので、医学的に言うアルツハイマー病(アルツハイマー型認知症とは別)は、すでにスタートしているというのだ。

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