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【マンガ探偵局がゆく】父のファンレターに「君はぼくの故郷に住んでいるのですね」 東浦美津夫の時代劇「はやぶさ頭巾」 (1/2ページ)

 今回は代理人の依頼だった。

 「75歳の父に代わってのお願いです。父は、子供の頃、マンガ家にファンレターを出し、《君はぼくの故郷に住んでいるのですね》という返事をもらって大喜びしたそうです。ところがいま思い出そうとしても肝心の名前がどうしても浮かばない、と言うのです。本人はけっこう気持ちが悪いみたいです。もちろん、その手紙も残っていませんし、手がかりは父が兵庫県三田市に住んでいたことと、読んだマンガの内容が幕末の財宝探しだった、という程度。調べてもらえるでしょうか?」(49歳・団体職員)

 

 年を取るといろいろ思い出せなくなって辛い、というのは探偵長にも覚えがある。

 父上の年齢からして、おそらくマンガを読んでファンレターを出したのは、小学校時代だろう。昔のマンガ雑誌は欄外にマンガ家の住所がしっかり載っていて「○○先生にはげましのお手紙をだそう」などと書いてあったのだ。個人情報保護なんて考えない、のんびりした時代だった。

 そこまでわかってくると、探すのは意外に簡単だった。依頼のマンガ家は東浦美津夫。読んだというマンガは月刊誌『冒険王』に連載された「はやぶさ頭巾」という時代劇だ。

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