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【ここまで進んだ最新治療】直径約1ミリの内視鏡で「涙目」を治す! 涙道の閉塞部位をモニターで見ながら開通 (1/2ページ)

 「内視鏡」といえば胃や大腸、膀胱(ぼうこう)などを検査したり、がんなどの病変を切除する手術に使われていることは、ご存じのとおり。ところが技術の進歩で、近年では「眼科」でも内視鏡が用いられるようになってきた。

 使われるのは、目に涙が慢性的にたまる「流涙症(りゅうるいしょう)」の治療。この病気は、主に加齢によって涙が排出される道(涙道)が狭窄したり、閉塞することで発症する。「涙目による不快感」「視界がぼやける」「目ヤニがたまる」などが典型的な症状だ。細菌感染すると目頭が赤く腫れて痛みを伴う「急性涙嚢炎(るいのうえん)」を起こす場合もある。

 5年前から「涙道内視鏡」と呼ばれる内視鏡を使って年間30~40例の治療を行っている「宇野眼科医院」(埼玉県志木市)の宇野毅院長=顔写真=が説明する。

 「上まぶたの奥にある『涙腺』から分泌された涙は、目頭にある『涙点』(上下2つある)という排出口から涙道を通って鼻に抜けています。ひと昔前の治療は、ブジー(細い金属の棒)という器具を涙点から挿入して、手応えや感覚で涙道の閉塞部位を突いて開通させていました。涙道内視鏡はブジーの代わりとなり、モニター映像で涙道内部を見ながら開通させるので、より安全で適切に処置できるのです」

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