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【マンガ探偵局がゆく】魔球が登場するスポコンドラマの原作 父と再会するため甲子園めざす「ガッツジュン」 (2/2ページ)

 テレビ版で純を演じたのは、藤真勘十郎と藤間紫の長男で、子役として活躍した藤間文彦。ほかに特別ゲストとして、「柔道一直線」の桜木健一と近藤正臣、「サインはV」の范文雀らが出演して話題になった。

 また、柔道の必殺技を特撮で見せた「柔道一直線」に倣って、魔球「レインボー・ボール」を登場させた。しかし、野球ファンや子供たちの評判が悪く、後半は青春スポーツものに路線変更。33話で打ち切りが決まり。純と父の再会は描かれないまま、名雄高校が甲子園出場を決める場面で終わった。

 マンガ版のほうも、「少年チャンピオン」2代目編集長で、のちに同誌の発行部数を250万部まで押し上げた壁村耐三が、誌面改革のために横山光輝の「バビル2世」を除いた全連載の打ち切りを決めたために、テレビと同じく不本意な終わり方になっている。

 ■中野晴行(なかの・はるゆき) 1954年生まれ。フリーライター。京都精華大学マンガ学部客員教授。和歌山大卒業後、銀行勤務を経て編集プロダクションを設立。1993年に『手塚治虫と路地裏のマンガたち』(筑摩書房)で単行本デビュー。『謎のマンガ家・酒井七馬伝』(同)で日本漫画家協会特別賞を受賞。著書多数。

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