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【人生100年時代 これから、どうする】高齢者は心がけたい「フレイル」予防 身体的要素、精神的要素、社会的要素という3つの側面から総合的に対応 (1/2ページ)

 新型コロナウイルス感染症の影響で、今年はお盆の帰省を取りやめた人も多かった。

 高齢者だけの世帯の中でも単身世帯が増えており、その暮らしぶりが気になる人にとって帰省は親の様子を確認するよい機会でもあるから、不安な人も多かっただろう。特に日本人の親の場合は暮らしぶりを電話などで確認しても、「大丈夫」「元気でやっているよ」と言いながらも実際には体調を崩していることもあるので、余計に注意が必要なのだが…。

 さて、最近では「フレイル」という言葉をよく聞くようになった。フレイルとは、日本老年医学会が2014年に提唱したもので、英語の「Frailty」を訳したもの、つまり虚弱のことである。簡単に説明すれば、健康な状態と要介護状態の中間に位置し、身体的機能や認知機能の低下が見られる状態のことを指す。

 もちろん、適切な予防をすることで要介護状態に進まずに健康を維持できるから、フレイルの状態は大事な分岐点でもあるといえる。

 フレイルは身体的要素、精神的要素、独居や経済的困窮などの社会的要素で構成されるといわれているので、それを予防するためには、この3つの側面から総合的に対応する必要がある。

 年を取れば活動量が減りエネルギー消費量が低下するので、食欲が湧かなくなり、栄養の摂取不足による低栄養の状態になる。当然、低栄養の状態が続くと体重が減少し、筋力や筋肉量が減少していくという悪循環=フレイル・サイクルに陥り、転倒や骨折などを起こしやすくなる。フレイルから要介護状態になる可能性が高まることは説明するまでもないだろう。

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