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【ドクター和のニッポン臨終図巻】元俳優・宮内淳さん この世での役目を終えて卒業 (1/2ページ)

 「殉職」-この言葉を知ったのは、子どものころから観ていた刑事ドラマの金字塔『太陽にほえろ!』(1972~86)だったと思います。

 学校で、「今週の『太陽にほえろ!』は〇〇刑事が死ぬらしいぞ」と友達から聞くと、そわそわ、どきどき。金曜の夜には胸を高鳴らせてテレビに噛り付いた記憶があります。

 ドラマだとわかっていても、刑事さんの殉職のシーンは悲しくやるせなく、でもどこかで、「僕もこんな、命懸けで人を守れるカッコいい大人になりたいなあ」と思ったこともありました。だから、感染症で「殉職」する可能性のある医者という職業を選んだのかどうか…自分でも忘れてしまいましたが。

 ショーケンこと萩原健一さんが演じたマカロニ刑事は、通り魔に刺されて死にました。

 松田優作さんが演じたジーパン刑事は、自分が助けた男に撃たれ、「なんじゃこりゃあ!」と血を見ながら死にました。

 沖雅也さんが演じたスコッチ刑事は、病気なのにハードな仕事をし続けた結果、犯人を追いつめた後に喀血(かっけつ)して死にました。

 そして、この人。宮内淳さんが演じたボン刑事は、13日の金曜日に市民を庇(かば)って被弾。最期の力を振り絞って電話ボックスに行き、ボス(石原裕次郎さん)の声を聞きながら絶命。あの電話ボックスのシーン、今でも脳裏に焼き付いています。

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